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小児に多く見られる皮膚病

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かゆみ


多くの皮膚病は「かゆみ」を伴います。かゆみの症状が激しいと、勉強や仕事に集中できなくなったり、眠れなくなったりします。かぶれなどの湿疹/皮膚炎、じんましん(蕁麻疹)、加齢などがおもな原因ですが、単に「湿疹だから」とか「老人性のものだから」と思ってはいないでしょうか?感染・流行してしまうダニによるもの、悪性腫瘍に伴うもの、カビの感染・寄生によるものなど、かゆみの原因は実に様々です。各種検査を施行しないと診断に至らない場合も多いです。

“かゆみを伴う様々な皮膚疾患”

湿疹/皮膚炎、蕁麻疹、皮膚そう痒症、痒疹(ぶつぶつ隆起しているもの)、アミロイド苔癬(ざらざら、ぶつぶつしたものが集まっているもの)、薬疹、白癬、皮膚カンジダ症、疥癬、ダニ、シラミ、虫刺症、皮膚T細胞リンパ腫、他多数。

赤み


「赤み」を伴う皮膚病は非常に数多くあります。炎症を伴う場合には、たいていに認められます。アトピー性皮膚炎/接触皮膚炎(かぶれ)やじんましん(蕁麻疹)だけでなく、乾癬、掌蹠膿疱症、膠原病でもみられます。皮膚アレルギー反応のひとつと考えられている多形滲出性紅斑や、細菌・真菌(カビ)・ウイルスによる赤みもあります。ただの赤みではなく、治療に長い時間が必要なもの、治療が難しいものなどもあります。詳しい検査を必要とする場合があります。

“赤みを伴う様々な皮膚疾患”

湿疹/皮膚炎、蕁麻疹、乾癬、掌蹠膿疱症、薬疹、全身性エリテマトーデス、皮膚筋炎、シェーグレン症候群、Sweet病、多形滲出性紅斑、凍瘡、掌蹠角化症、汗疱、伝染性膿痂疹、白癬、他多数。

赤み(おもに顔)


膠原病に伴うものが有名ですが、一般的には、接触皮膚炎(かぶれ)やアトピー性皮膚炎、脂漏性皮膚炎・脂漏性湿疹によるものが多いです。伝染性紅斑(りんご病)や風疹(三日はしか)などのウイルス感染によるもの、丹毒などの細菌感染によるものもあります。ざ瘡(にきび)や酒さ(顔の赤み・血管拡張や、にきび様のぶつぶつ)の他に、ステロイド外用による赤みもあります。皮膚に良いと思っていたことが、実は悪化要因であることも多々ありますので、十分な注意が必要です。

“おもに顔に赤みを伴う様々な皮膚疾患”

接触皮膚炎、アトピー性皮膚炎、脂漏性皮膚炎・脂漏性湿疹、ざ瘡、酒さ、酒さ様皮膚炎・口囲皮膚炎、全身性エリテマトーデス、伝染性紅斑、風疹、丹毒、凍瘡、蕁麻疹、紅斑性天疱瘡、他多数。

ぶつぶつ


激しいかゆみを伴う痒疹やアミロイド苔癬では、治りにくい場合もあります。ダニによる疥癬も著しいかゆみを伴いますが、感染しますので注意が必要です。ほとんどの場合、家族も同時に治療しなければなりません。アトピー性皮膚炎などに代表される湿疹/皮膚炎でもぶつぶつします。おもに顔に出るものには、ざ瘡(にきび)や酒さ(顔の赤み・血管拡張や、にきび様のぶつぶつ)の他に、稗粒腫や汗管腫などの良性腫瘍もあります。「脂肪のかたまり」と思い込まれていることも多々あります。常染色体優性遺伝(突然変異も多い)である結節性硬化症では、顔のぶつぶつ以外に、様々な皮膚症状・内臓病変がみられます。各種検査が必要になります。ウイルスの感染による、ウイルス性疣贅(いぼ)や伝染性軟属腫(みずいぼ)もあります。毛穴に炎症を伴って生じる毛包炎や、おもに上腕外側などに生じる毛孔性苔癬、肘・膝ではぶつぶつが重なって赤みとなる毛孔性紅色粃糠疹もあります。

“ぶつぶつを伴う様々な皮膚疾患”

痒疹、アミロイド苔癬、疥癬、アトピー性皮膚炎、汗疱、ざ瘡、酒さ、稗粒腫、汗管腫、結節性硬化症、ウイルス性疣贅、伝染性軟属腫、毛包炎、毛孔性苔癬、毛孔性紅色粃糠疹、虫刺症、他多数。

痛み


「痛み」を伴う皮膚病があります。再発を繰り返すものや、神経痛が長く続いたりするものがあります。細菌感染や物理的・科学的障害に伴うものもあります。原因は様々であり、各皮膚病に対しての治療方法は異なりますので、正しい診断と治療が必要です。

“痛みを伴う様々な皮膚疾患”

単純疱疹(単純ヘルペス)、帯状疱疹、せつ、蜂巣炎/蜂窩織炎、結節性紅斑、熱傷、皮膚潰瘍、虫刺症、各種腫瘍、他多数。

水ぶくれ・うみ


手のひらや足の裏に、小さな水疱(水ぶくれ)や膿胞(うみ)を生じる一般的なものに、掌蹠膿疱症、白癬(水虫)、汗疱、接触皮膚炎(かぶれ)などがあります。ウイルス感染によって、手・足・口に小水疱などを生じる手足口病、全身に生じる水痘(みずぼうそう)、違和感や痛みなどを伴う単純疱疹や帯状疱疹(ずずらご)の場合も多いです。細菌感染による伝染性膿痂疹(とびひ)、ときには虫刺されでも生じます。大きな水疱やびらん(皮むけ)を多数生じるものの中には、自己免疫性水疱症や遺伝子異常に伴う先天性水疱症の場合もあり、これらは長期の治療を要しますので、注意と根気が必要です。

“水ぶくれ・うみを伴う様々な皮膚疾患”

掌蹠膿疱症、白癬、汗疱、接触皮膚炎、手足口病、水痘、単純疱疹(単純ヘルペス)、帯状疱疹、伝染性膿痂疹、虫刺症、天疱瘡、類天疱瘡、他多数。

にきび・にきび様の症状


ほとんどの人が程度の差はあれ、ざ瘡(にきび)やにきび様の症状を経験したことがあると思います。にきびは10〜20歳代の顔に生じることが多く、大きな悩みとなることもしばしばです。「若い頃は仕方がない」とか「青春のシンボル」などとして終わりにする時代ではありません。にきび様に見えても、にきびとは異なる皮膚病もありますので注意が必要です。原因不明である酒さ(顔の赤み・血管拡張や、にきび様のぶつぶつ)や、薬剤摂取によってにきびに似た症状を示すざ瘡様発疹症、ステロイド外用薬の長期使用で生じる酒さ様皮膚炎/口囲皮膚炎などがあります。

“にきび・にきび様の症状を示す様々な皮膚疾患”

ざ瘡、酒さ(酒さ性ざ瘡)、顔面播種状粟粒性狼瘡、ざ瘡様発疹症/ステロイドざ瘡、酒さ様皮膚炎/口囲皮膚炎、毛包炎、カンジダ性ざ瘡、毛包炎型白癬、他多数。

しみ


おもに顔に色素斑を生じるものとして、雀卵斑(そばかす)、肝斑(左右対称性の淡褐色斑;いわゆる「しみ」)、老人性色素斑などがあります。炎症後の色素沈着も多いですが、薬剤によるものや、肝臓・腎臓の障害によるものもあります。ただの「しみ」と思っていたものが、母斑細胞母斑(ほくろ)であったり、皮膚癌であったりすることもあります。ホルモンの分泌異常で生じたり、内臓に癌があると生じてくる場合もあります。常染色体優性遺伝(突然変異も多い)である神経線維腫症では、骨・眼・内臓の病変も種々の程度に伴いますので、各種検査が必要になります。

“しみを示す様々な皮膚疾患・疾患”

雀卵斑、肝斑、老人性色素斑、炎症後色素沈着、薬剤による色素沈着、慢性肝不全、慢性腎不全、母斑細胞母斑、色素性乾皮症、基底細胞癌、悪性黒色腫、アジソン病、甲状腺機能亢進症、黒色表皮腫、神経線維腫症、他多数。

脱毛


頭に広範囲の脱毛を生じるものは、円形脱毛症や男性型脱毛症/壮年性脱毛症(若はげ)が一般的です。薬剤によるもの、高熱・大手術・分娩などの後に生じるもの、膠原病に伴うもの、細菌によるもの、栄養障害・代謝障害や内分泌障害などによるものもあります。部分的な脱毛を生じるものには、円形脱毛症(全体的な場合もある)、外傷や瘢痕によるもの、自分自身で毛を抜いてしまうトリコチロマニア(抜毛癖)、膠原病に伴うもの、細菌・真菌(カビ)によるもの、腫瘍細胞が毛を圧迫して生じるものなどがあります。

“脱毛を生じる様々な皮膚疾患・疾患”

円形脱毛症、男性型脱毛症/壮年性脱毛症、薬剤による脱毛症、休止期脱毛症、全身性エリテマトーデス、円板状エリテマトーデス、限局性強皮症、梅毒性脱毛症、頭部浅在性白癬、甲状腺機能低下症/亢進症、外傷性脱毛症、瘢痕性脱毛症、トリコチロマニア(抜毛癖)、腫瘍性脱毛症、他多数。

できもの


「できもの」は腫瘍であることが多いです。腫瘍は良性と悪性に大きく分けられます。良性腫瘍はその場所にとどまっており、人を死に至らしめることはありません。しかし、腫瘍ですので、少しずつ大きくなっていくことも多々あります。基本的には、切除すれば終わりです。悪性腫瘍で代表的なものは癌です。癌は放置しておくと、内臓に転移したりして、命に直接関係してきます。ただの「しみ」や「ほくろ」と思っていても、癌であることがありますので、注意が必要です。良性腫瘍でも、そこから悪性腫瘍を生じてくる場合もあります。良性か悪性か区別がつきにくいときには、皮膚を一部採取して細胞レベルで検査する方法もあります。ウイルス性疣贅(いぼ)や、細菌感染による腫れやうみなども「できもの」と呼ばれていることもあるようです。

“できものと呼ばれる様々な皮膚疾患”

脂漏性角化症(老人性疣贅)、粉瘤、皮膚線維腫、軟性線維腫、日光角化症(老人性角化症)、Bowen病、基底細胞癌、有棘細胞癌、悪性黒色腫、皮膚の血管肉腫、ウイルス性疣贅、せつ、他多数。

小児に多く見られる皮膚病


アトピー性皮膚炎をはじめとする湿疹/皮膚炎があります。ウイルス感染による、麻疹(はしか)、風疹(三日はしか)、伝染性紅斑(りんご病)、水痘(みずぼうそう)、突発性発疹、伝染性単核球症、単純疱疹(単純ヘルペス)もみられます。細菌感染による伝染性膿痂疹(とびひ)や、汗管が詰まって生じる汗疹(あせも)なども多いです。蒙古斑(もうこはん;青色調の単一なあざ)もよくみられます。

“小児に多くみられる様々な皮膚疾患”

アトピー性皮膚炎、麻疹、風疹、伝染性紅斑、水痘、突発性発疹、伝染性単核球症、単純疱疹(単純ヘルペス)、伝染性膿痂疹、汗疹、蒙古斑、他多数。

高齢者に多く見られる皮膚病


高齢者では皮膚の厚さが薄くなります。皮膚表面の角層では、水分量が減少します。皮膚の表面から数層までの表皮細胞は小型化し、数も減少します。その下にある真皮では、コラーゲンを中心とする線維やその他の線維が変性します。線維をつくる細胞の数や能力も低下します。線維と細胞の間を埋める基質の成分も変化します。また、日光に照らされる部位では、長年の紫外線の影響により、光老化と呼ばれる様々な皮膚変化が生じます。以上により、皮膚が乾燥してカサカサしたり、かゆくなったり、しみができたり、ぶつぶつしたものや、できものが生じてきたりするのです。非常に様々な皮膚症状がみられます。放置してよいものから、悪性腫瘍などの切除が必要なものまでありますので、注意する必要があります。

“高齢者に多くみられる様々な皮膚変化・皮膚疾患”

老人性皮膚萎縮症、老人性色素斑、老人性白斑、老人性紫斑、皮膚そう痒症、乾皮症、皮脂欠乏性皮膚炎・湿疹、慢性痒疹、類天疱瘡、老人性血管腫、脂漏性角化症(老人性疣贅)、日光角化症(老人性角化症)、基底細胞癌、有棘細胞癌、Bowen病、Paget病、他多数。